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犬映画・書籍 Archive

私の牛がハンバーガーになるまで

この本の紹介をする前に、先日こんなニュースをみかけました。

津南小版「ブタがいた教室」

教室で飼育したブタをめぐる映画「ブタがいた教室」が話題を呼んでいるが、津南町の津南小学校の5年生児童67人が13日、飼育してきたブタとのお別れ会を開いた。「命」と「食」の大切さを学んだ子どもたちは3匹のブタと涙でさよならした。

5年生の児童は、総合学習の一環で食用豚の飼育に取り組んだ。人間の食が動物の命と引き替えに成り立っていることを実感してもらうことが狙い。同町の養豚業者「つなんポーク」から3匹の子豚を買い取り、12月の出荷前まで約2カ月間、子どもたちが交代で世話をした。

「ミルク」、「ヨンサマ」、「マーブル」と命名され、子どもたちの愛情を受けて育ったブタたち。40キロだった体重は90キロにまで増え、順調に生育した。

お別れ会では、児童全員が呼び掛け形式で子豚の思い出を語り、「大切な仲間だよ」とメッセージを送った。別れの直前にブタはグラウンドに放され、気持ちよさそうに走って児童と最後の触れ合い。ブタがトラックに積まれ激しい鳴き声を上げ抵抗すると、子どもたちの多くは涙をぬぐっていた。

樋口美蘭さん(10)は「最後の鳴き声を聞いて、かわいそうで、さみしくなった。短い間だったけど、命の大切さを教えてくれた」と目を真っ赤にして話した。

新潟日報2008年11月14日

私の牛がハンバーガーになるまで―牛肉と食文化をめぐる、ある真実の物語

ジャーナリストである著者が、仔牛を買い、育て、屠殺し、食べられるようになるまでの体験を記したノンフィクションです。
著者はベジタリアンではありませんし、何かしら啓蒙しようとしている訳でもなく、ただ実際に見聞きし感じたたことを正直に書いています。
ネタバレになってしまいますが、著者は自分が飼った牛と同じ場所で育った牛が、銃で殺され、内臓を引きずり出され、皮を剥がれ、肉になっていく過程を観察し、食べることまでしました。
しかし、自分で飼い育てた牛は、結局屠蓄場に行かせることができず、生かすという決断をします。

日本の教育現場で行われていることとは、逆の結論を出したわけです。

どちらが正しいのかはわかりませんが、個人的には、このような結論があって然るべきだと思います。
一度でも愛情を抱いてしまった動物を「殺せ、食え」と言うのは、まー難しい話です。
私に犬肉を食えと勧めても絶対食いませんし、欧米人に馬肉を食わせようとすればクレイジーと言われるのが落ちです。
#前にそれで失敗したことがあります_| ̄|○ ガクッ 
食文化は難しいです。

一分間だけ

一分間だけ

仕事に恋愛にと野心的なキャリアウーマンの主人公がひょんなことからゴールデンレトリーバーを飼う事になります。
同棲していた男性とうまくいかなくなり、仕事の忙しさも相俟って、犬の世話をすることが難しい情況になります。
しかし、犬が癌に冒されたことを知り...。

日本ラブストーリー大賞作家さんの書かれた本で、基本的には恋愛小説なのですが、犬飼さん、特に女性は楽しめる内容かもしれません。

すべての犬に里親を! 阪神・淡路大震災 1556頭の物語

すべての犬に里親を! 阪神・淡路大震災 1556頭の物語

死者6,437名、行方不明者3名、負傷者43,792名もの被害を出した阪神・淡路大震災時の犬保護活動の記録。
児童書の体裁ですが、犬保護ボランティアに係わる方々には何かしらのヒントがあるかもしれません。
約1年と4ヶ月の間に1,556匹の犬に一匹残らず里親をあてがっています。
※1,556匹のうち364匹は元の飼い主の元へ行っています。

この本の中のメッセージのひとつに「飼い主だけに懐くような犬に育てるな。誰にでも愛される犬に育てろ。」みたいなのがあります。
犬保護の現場で活動されている方々は切実にこのとこを感じていると思います。
この時は、一般の人には難しい攻撃性のある犬は、獣医師や訓練士など専門の方々に里親になっていただいたそうです。
これは緊急事態のなせる業であり、いくら飼い主に懐く犬であっても、攻撃性のある犬は通常は殺処分です。

さて、アキラ君はどうなんでしょうねぇ。
我が家にいる限りは特に問題はない状態なのですが...。

今朝、コンビニの前に繋留しておりましたら、ヤンママ風情の茶髪の女性3人と子供一人に囲まれて、写真など撮られておりました。
店の中から少し情況を観察しておりましたら...。

なんだか嬉しそうにデレデレしてました...。
#中年オヤジかよ!┐(´ー`)┌ヤレヤレ

いのちの教育

某新聞社の記事にあったのですが、この手の問題は教師の教えることではない、という意見もあったそうです。
私としては、教師だけでなく、大人全体で子供たちに教えていかなくてはいけない問題だと思っています。

おおよその動物愛護などというものは矛盾に満ちたものである、みたいなことを言っていたのは動物行動学者のコンラートローレンツ氏であったと思います。
人の命も動物の命も重さは一緒、などと言っている傍らで、工場の部品を作るがごとく、なんの尊厳もなく家畜を含め他の動物たちを殺しまくって食っているというのが実情ですから。
さらに酷いのは、食いきれずにかなりの部分を捨ててしまっているという問題もあります。

大抵の人は、矛盾を矛盾と受け入れ、上手に環境(社会)順応するわけですが、そう出来ない人はベジタリアンになってみたりするわけです。

動物愛護というのも突き詰めれば、矛盾だらけのような気もしますが、あって許される嘘があるように、あって許される矛盾であると思っています。

大人にさえも解のない問題を子供に突きつけるのは、大変難しいことだと思いますが、少しずつ少しずつ考えれるような場所を提供してゆければよいと思います。

このお話はこの11月に映画になったそうです。
ブタがいた教室

幸福な犬

幸福な犬

前半は、筆者の愛犬を亡くした経験からはじまり、ある日突然母親が貰い受けた問題だらけのトイプードルの教育係になり、七転八倒しながら育てていく話。
女性的な文体で、読みやすく、お話も楽しく読めました。

後半は、犬と暮らしていく上での色々な問題に対する啓蒙的な文章でまとめています。
獣医のこと。去勢、避妊のこと。殺処分される犬猫のこと。飼い主のマナーのこと。
内容はとてもベーシックなことを書いています。
陽性強化トレーニングに完全に傾倒していたり、去勢避妊を啓蒙したいのはわかりますが、かなり強引な理屈(まぁ、一般的に言われていることですが)でまとめているのが気にはなりましたが、概ね納得できることが書いてあります。
一番言いたいことは、「躾をしろ」ということのようでした。
躾や訓練は、犬に何かをさせるということが目的ではなく、その過程で犬との信頼関係を築き上げるのが目的である。

まったくその通りであると思います。
私はドッグスポーツなんかも、まったく同じ理由で推奨しております。
何でもいいから、結果なんてどうでもいいから、犬と一緒になにかやる、ということがとても大事だと思ってます。

「躾なんかしなくても、犬と面白おかしく、人に迷惑を掛けずに暮らせれば、それでいいや」なんて横着甚だしい最近の私のような人間には、とても新鮮で初心に返った気分になれる本でした。

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