北極点グリーンランド単独行
- 2007-12-02 (日)
- 犬映画・書籍
植村氏にとっては北極の旅の総仕上げとなる、北極点までの単独行と、北極点到達後、そのままグリーンランド縦断の旅の記録です。
北極物の3冊の中では、一番犬に対する描写が多い。
過去の北極の旅は、海岸線に沿ったもので、アザラシやセイウチ、魚などの狩りをすることや、エスキモーの部落に立ち寄ることで食料を調達することができたわけですが、この旅は、狩の対象となる動物もいなければ、部落もない場所への単独行です。
日大隊(大島育雄氏)との「日本人北極点一番乗り」をかけた戦いがあったそうで、現地で犬を調達しようにも、日大隊に高値で犬を持っていかれて、植村氏が手に入れた犬は橇を引かない駄犬ばかり(笑
結局、植村氏は北極点への争いでは数日の差で負けて泣きますが、単独行という意味では大変な偉業です。
現在でも「アバンナット」(北極圏をテツが行く)というプロジェクトで、植村氏の一万二千キロの旅をトレースするような計画がありますが、なかなか尋常ではないようです。
前回の一万二千キロの旅での反省なのかどうかはわかりませんが、今回の旅では、犬を酷使するシーンが少ないです。
週一程度の割合で、飛行機で食料を運んできてもらえたということもあるかもしれませんが、疲れた犬、怪我をした犬は飛行機で運んでもらっています。
旅の終わりの方になると、「他人から見たら異常にみられるほど、犬への愛情で心も狂わんばかりだ」という心境になってゆきます(笑
私も犬達を溺愛しておりますが、義理人情の日本人ですから、生死の境を共にした相手が犬だったとはいえ、その絆はいかほどのものだったのでしょうね。
考えただけでも胸が熱くなります。

