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北極圏一万二千キロ

  • 2007-12-01 (土)
北極圏一万二千キロ (1976年)
北極圏一万二千キロ (1976年)

植村氏の北極3部作の2冊目。
前作の「北極に駆ける」で1年間エスキモーの部落に滞在し、犬橇の訓練、狩りなど極地での生き方を学んだ氏が、犬橇を率いて一人、グリーンランド、カナダ、アラスカ横断の旅に出る。
一年半の月日をかけて、北極海沿いのエスキモーの部落や、軍基地を転々とし、死と隣り合わせの旅の様子が日記形式で綴られています。

現代の愛犬家さんや、動物愛護の人たちが読んだら、悲鳴をあげそうな表現が幾度も出てきます(笑
自分の橇を引いてくれていた犬が、肉(料理)になってでてきた。
犬橇の進行を妨げる野良犬を撃ち殺した。
橇を引かない犬を、捨てた。
病気で死んだ...。

この旅で結局、十数匹の犬が死に、植村氏も「きっと神は許してくれないだろう」と悲壮感を漂わせます。

地球温暖化の影響で、十数年もすれば極地への旅はできなくなるのではと騒がれている昨今、貴重な資料であり、読み応えのある本です。

こんな良書が古書としてしか手に入れられないのは残念です。


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