前半は、筆者の愛犬を亡くした経験からはじまり、ある日突然母親が貰い受けた問題だらけのトイプードルの教育係になり、七転八倒しながら育てていく話。
女性的な文体で、読みやすく、お話も楽しく読めました。
後半は、犬と暮らしていく上での色々な問題に対する啓蒙的な文章でまとめています。
獣医のこと。去勢、避妊のこと。殺処分される犬猫のこと。飼い主のマナーのこと。
内容はとてもベーシックなことを書いています。
陽性強化トレーニングに完全に傾倒していたり、去勢避妊を啓蒙したいのはわかりますが、かなり強引な理屈(まぁ、一般的に言われていることですが)でまとめているのが気にはなりましたが、概ね納得できることが書いてあります。
一番言いたいことは、「躾をしろ」ということのようでした。
躾や訓練は、犬に何かをさせるということが目的ではなく、その過程で犬との信頼関係を築き上げるのが目的である。
まったくその通りであると思います。
私はドッグスポーツなんかも、まったく同じ理由で推奨しております。
何でもいいから、結果なんてどうでもいいから、犬と一緒になにかやる、ということがとても大事だと思ってます。
「躾なんかしなくても、犬と面白おかしく、人に迷惑を掛けずに暮らせれば、それでいいや」なんて横着甚だしい最近の私のような人間には、とても新鮮で初心に返った気分になれる本でした。


