1月
25

湘南のとんび

WRITTEN ON 1月 25th, 2001 BY ごん父 AND STORED IN 旧散歩日記 2001

一昨日のことである。
ごんちちはちょっとした仕事で鎌倉の七里が浜へ行くことになった。せっかく海の近くへ行くのだからと【ごん】を連れていくことにした。
簡単に仕事を済ませて、海へ向かった。車を駐車場へ止め砂浜で【ごん】を遊ばせた。
冬の海は意外ときれいだった。この年になるまで冬に海へ行く事などほとんどなかった。いや、海へは行ったことはあるが、目的は釣りであり、砂浜でゆっくり海を眺めることはなかった。
ゴミもさほど落ちていないし、水が透き通っている。
【ごん】ははじめは海にむかって突進して行ったが、肩のあたりまで海水につかると、さすがに水が冷たいのかそれ以上海には入らなかった。砂浜でゴミやら貝やらをあさったり、一生懸命砂を掘っていた。
帰りがけに小腹がすいたので、ハンバーガーでも食べようと、駐車場のとなりにあるファーストフードのお店に入った。
【ごん】と一緒に食べようと考えていたので、「お持ち帰りですか?」の問いには「外のテラスで食べます」と応えた。
店員は「とんびにご注意ください」と言いながら、私にハンバーガーを渡した。
この時私は店員が何を言っているのか理解しなかった。たまにはトンビがハンバーガーをつつきに来るのかな?などと軽く考えていた。
店の外に出て【ごん】の傍へより、ハンバーガーを【ごん】に与えようとし、「すわれ、まて」をさせた。

それはハンバーガーの包みを明けた瞬間だった。

私の背後からトンビが急降下してきて、ハンバーガーをかっさらっていったのだ。
本当にびっくりした。一瞬何が起こったのかわからなかったが、先程の店員の言葉が頭をよぎった。
空を見あげると、トンビが5、6羽くるくる空を飛び回っていた。
5メートル程離れた所では、お孫さんの手を引いているおばあさんが大喜びしていた。
「ほら、わんちゃんにハンバーガーをあげようとしたら、とんびがもっていっちゃったよ!」と何回も孫に話しかけている。

幸い、トンビが持っていったのは、ハンバーガーの上の部分のパンの部分だけだったので、残りのお肉と下のパンの部分を【ごん】に与えた。もちろん再度とんびに取られないように、しゃがみながら、かなり慌てて食べさせた。

私の小腹はすいたままになってしまったが、こんなこともあるのかと、とんびを見あげながら家路についた。

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